2025年1月10日に演劇『ライチ☆光クラブ』2025の初日公演をとの(@2140063)に誘われて観てきました。
*こちらのレポは演劇『ライチ☆光クラブ』2025、古屋兎丸先生作『ライチ☆光クラブ』など『ライチ⭐︎光クラブ』関連作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください*
[ライチ☆光クラブのあらすじ]
工場の黒い煙に包まれた町「螢光町(けいこうちょう)」。
その片隅の廃工場に集う少年たちは「光クラブ」と名乗り、崇高な目的の為に“ライチ”という甘美なる機械(マシン)を創り上げる。
彼らは醜い大人になることを拒み、永遠の美を夢見て、ひとりの美しい少女を捕獲する。
それが崩壊の始まりだった……。
少年たちの純粋な欲望は狂気を孕み、裏切り、依存、嫉妬が顔を出し始める。
愛とは一体なにか、希望とは一体なにか、永遠とは一体なにか。
剥き出しの少年たちによる美しくも儚い「叫び」の先に待ち受けている現実とは……
[名前だけでも覚えてください登場人物]
〜光クラブメンバー〜
ゼラ『廃墟の帝王』:主人公。自身を帝王と名乗っている。ライチを作ろうと言い出した張本人。
タミヤ『真実の弾丸』称号:ゼックス(6番):光クラブの元リーダー。光クラブの創設者であり、名付け親。
ジャイボ『漆黒の薔薇』称号:アハト(8番):女性のような容姿を持った美少年。常にゼラのそばにいる。
ニコ『忠誠の騎士』称号:アインツ(1番):隻眼で無い方の目に大きな傷がある少年。ゼラに対し狂気に近い忠誠心を持っている。
雷蔵『暗闇の乙女』称号:ツヴァイ(2番):れっきとした少年でありながら仕草や立ち振る舞いは女性のようで、話す際も女言葉。
カネダ『鬱屈の瞳』称号:ドライ(3番):光クラブの創設メンバー。前髪で片目を隠しており暗い。親指の爪を噛む癖がある。
デンタク『科学少年』称号:フィーア(4番):丸眼鏡にそばかすの少年。ゼラとともにライチを設計しプログラミングを手がけた。
ダフ『夢見る眼帯』称号:フュンフ(5番):光クラブの創設メンバー。右目に眼帯を当てている坊主の少年。
ヤコブ『地下室の道化師』称号:ジーベン(7番):坊主頭の少年。よくへへへと笑う、ムードメーカー。
ライチ『甘美なる機械』:光クラブの少年たちに創造された人造人間。動力は果実のライチの実。
カノン『囚われの白百合』:ひょんなことから光クラブに関わることになった美少女。やや天然でロマンチストの傾向がある。
まず私が言いたいこと、、、私は『ライチ☆光クラブ』を舐めていました。
オタクなら1度は聞いたことあるであろうライチ☆光クラブ。私もTikTokの無断転載で少し見たことある程度でした。ですが演劇経験者としても一度は生で見たかったのもあり、無垢な顔をして誘ってきたとのの誘いに乗りました。
とのは役者さんの中に推しがいたらしくすごくワクワクしていましたが、私はTikTokとホームページでキャラクターを少し見た程度でほぼミリしらの状態でした。
この日は学校帰りに東京ドームの最寄り駅、後楽園駅まで行きました。会場1時間半前には到着しており、まずグッズを購入しに会場へ。
プリクラ風チェキカードと顔だけクリップを購入しました。とのもこれと同じものとプラスでとのの推しゼラのポストカードを購入していました。
私が購入したものはランダムのものだったので外出てすぐ開封しました。
[結果]
私
・ジャイボのプリクラ風チェキカード
・雷蔵の顔だけヘアクリップ
との
・ゼラのプリクラ風チェキカード
・吹き出しにゼラ!ゼラ!と書かれたヘアクリップ
作品の衝撃がデカすぎてうろ覚えですが多分こうです。雷蔵のヘアクリップは雷蔵の役者さんも好きなとのと交換しました。
終わった後開場まで1時間ほどあったのでとのと周りを見に行こうといい、近くのおしゃれなショッピング施設に行きクレープを食べました。いちごチーズケーキクレープ美味しかったです。今思うとここで食べておいて本当に良かった、、、
お店が数人並んでいたのもあって食べ終わるまでには1時間かかり、ちょうどいい時間で会場入りすることができました。
会場についてまずサブカル系のカッコ可愛い女の子が多いな、、と言う印象がありました。普段はあまり関わらない感じの女の子が多くて新鮮な気持ちでした。
席は端っこではあるものの前から8列目と言う良席。席についてすぐスマホの電源を切り、ポスターの裏面で登場キャラクターを見ながら待ちましたが端っこの席と言うのがあり、人が入ってくるたび気になって見てしまいました。見ているとサブカル系の女の子だけでなく男の人が多くいたのに気づきました。登場人物はほぼ男なので珍しいなという印象がありましたね。
そんな人間ウォッチングをしながら待つこと10分。ついに開演のアナウンスが。
「周りのお客様のご迷惑になりますので前のめりになってのご観覧はご遠慮ください」と言うアナウンスが入り、あまり聞かないアナウンスになにそれ??と戸惑いながらも開演!
まずは光クラブの基地付近で甘美なる機械(マシン)”ライチ”を見てしまった女教師を追うシーンから始まります。ですがステージの大きさは限られているので、笛の音と光クラブメンバーのドイツ語の音声だけが響いている状態でした。この時はドイツ語とはわかっておらず、綺麗に揃った訳のわからない音声が会場中に響き渡っており、恐怖とワクワクが入り混じったような感情になったのをよく覚えています。
プロの役者さんの声量に圧倒され、すげー、、、と思いながらまだ少し暗いステージをよく見ると、真ん中に置いてある王座のような椅子に人影、、、?
な、、え?、、、2人で座ってる、、、?学ラン、、、誰、、、?
わ!え!?キスした!!!???
はいそうです。『ライチ☆光クラブ』初っ端からBL展開。しかもあっつい濃厚なキス。最高かよ、、、んん”。すごいですね。
それに気を取られすぎてその後役者数人が出てくるまでの記憶がない、、、気づいたら光クラブの面々がゼラを囲んでいました。
そのまま先生の処刑シーンに入ります。色々割愛しますが血やら内臓やらとにかくグロい、、、まずここで私はライチ⭐︎光クラブの洗礼を受けた気がしました、、、このシーンで見れる人、見れない人の違いが出てくるのかな?私は耐性があったので全然平気でした⭐︎
そういうの全部取っ払って推しの話だけをすると、私が初めて最推し”ニコ”を認識したのはこのシーンでした。助けてくれと懇願する先生を鉄パイプで黙らせる(壁に鉄パイプを叩きつける)という過激な内容でしたが、、、パンフレットで見たビジュが好きだったんだ、、、
このシーンで印象的だったメンバーはやはり”タミヤ”。終わってから知りましたが演劇『ライチ☆光クラブ』2025はだいぶオリジナル要素が盛り込まれているようでこのシーンはファンの中でも物議を醸したシーンの一つだったようです。
その内容が、先生をピー(グロいので自主規制)するというシーンで、原作では何も疑わずただ見てただけのタミヤがやめようと言い出すところでした。
確かに原作ではこのシーンではまだおかしいことに気づいておらず、これ以降のシーンでだんだんとタミヤが何かがおかしいと疑いだし、これからのお話につながっていくといった感じではありましたが、初見から言わせてもらうと主人公気質で優しく正義感が強いタミヤの人柄がよく見えたシーンの一つでした。何が言いたいかというと私は好き。
今回の台本では光クラブのメンバーは一人一人いじめや障害といった問題を抱えていて、現代らしい令和らしい台本だなと感じました。
このあとはついに甘美なる機械”ライチ”が目覚めるシーン!!!タミヤが躊躇しながらもゼラからライチ酒を受け取るところは、葛藤困惑洗脳抗えないなどいろんな感情が入り混じっているのが見て取れるシーンでした、、、、プロの役者ってすげぇ!!!!
目覚める瞬間の映像の演出や目覚めた後のフロントライトの使い方などは本当に幻想的でした、、、顔が、、、美しい、、、
暗転後は光クラブのメンバーのわちゃわちゃシーン。旧ひかりクラブメンバーがチェスしてたり、雷蔵ヤコブデンタクの3人が話していたりと忘れていた彼らの中学生らしさが見えたシーンでした。泣きそう、、、、
カネダがタミヤにチェスで負けそうな場面でゼラ、ジャイボが登場しカネダと変わる。ゼラがタミヤに後悔があるのかと問うシーンはなぜだか背筋が凍るような感覚でした。タミヤは残念ながらゼラに破れてしまいました
その後はついにライチ帰還!『何者かを担いでいます!』と喜び報告するニコはとっても可愛かった、、、
だけどライチが連れてきたのは、、、偽ぺ⚪︎ちゃん、、、?おま、、、これを何者かといったのかいニコ。かわいいなニコ。
これにはいつも冷静沈着のゼラもタジタジでいつもは言わないような言葉づかいになっていました。
『どういうことだニコ』と問われた時のヤケクソやーーーーーーーー!かわいすぎか!
ライチに美しいの定義を教えるシーンではメンバーが美しいの定義を話すというよりか好みを語るシーン、、、健全な男子中学生、、、
胸の話やら顔のパーツの話をする中、美とは美であるというゼラ、、、ある意味純粋だな、、、
正確な順番は忘れたけど多分この辺でゼラが過去の幻想に惑わされる場面がありました。母と幸せに生きたいと願う幼少期のゼラ。愛する旦那を繋ぎ止める道具としてしか息子を見ていなかった母親、、、心が締め付けられそうになりました。
すったもんだした後連れてきたイブ。少し遠くからでもわかる美少女っぷりには本当に驚きました。本当綺麗な髪、、、、
ここから光クラブは狂っていく、、、
まだまだ書き足りないですがこれ以上は物語の核心をついてしまうので内容はここまでにします。
ここからは観劇後の私を少しだけ
幕が閉まったあと、私はリアルに立つことができませんでした。目の前で繰り広げられた残酷劇。現代なら普通にその辺を歩いているであろうキャラクター。遊びの延長的な感じのある内容に、一歩間違えばこうなっていたかもしれないという妙な恐怖。伝わってくるキャラクターの感情。押し寄せる感情の波に耐えることはできず、私は心を打ち抜かれた感覚でした。
「周りのお客様のご迷惑になりますので前のめりになってのご観覧はご遠慮ください」というアナウンスも納得。
ですが端っこので席だったので退場しないわけにはいかず、フラフラと会場を後にし再び物販の列に並んだとのを待つ間、1月の寒空の中でしたが私は上着も着ずマフラーもつけずただぼーっと立っていました。リアルに寒さを感じなかった、、、そのくらい衝撃が強かったんだと思います。
待つ間、一緒の会場だったお姉様がたがゾロゾロ出てくるわけなんですが私は耳を疑いました。
『みんなかっこよかった!ピッタリの配役だったねー』
、、、、気は確かですか?
この演劇をみて出てくる感想それ!!?お姉様がたには敵わねえなと実感しました。
とのが買い物を終わらせて戻ってきてようやく少し寒さを感じた私はでもまだ上着を着るほど寒さを感じず、一度歩道に出ました。
そこで私はこんなことに気づきました。そういえばランダムグッズ誰だったんだろうか、、、と
そうです私。購入したランダムグッズを開封した時にはまだ登場人物が認識しきれていなかったのです。
開けた瞬間私は
ジャイボかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
と、膝から崩れました、、、やめて、、、心臓に悪いからマジで、、、
でもこのおかげでようやく現実に戻って来れた気がします。
この作品の舞台は工場の地下なので演出の一つとして煙が使用されていました。
なので私は本当に、、、会場の隣にあった料理店の煙突から出る煙を見るだけでしんどかった、、、
このあとは怒涛の帰り道。
とのとベンチで語り合いながら18年間生きてきた中で一番綺麗な海老反りをかまして腰をやり、
ご飯を食べようとサイゼリアに向かいミラノ風ドリアとドリンクバーなのに歩く気が起きず一杯しか飲めなかったジュースを無理やりお腹に入れ、
帰りの電車を調べていなかったので水道橋駅まで走ってなんとか電車に乗って1時間近く電車に揺られながらWikipediaでライチ⭐︎光クラブの概要を見ていました。
そこで知った演劇では描かれなかったキャラクターの情報にますます心を打たれずぶずぶと沼にハマって行きました。
皆さんは、アルバイトの最中何を考えていますか。人によるとは思いますが大概の人が眠いなーーとかの文句とか次の日の楽しみなことを考えていることでしょう。
私?私は最近はライチ⭐︎光クラブのことだけを考えています。バイト先の店の名前がライチににすぎててライチと言いかけたりと、弊害はあれど幸せです。
まあそれほどずっぶずぶに沼っているんですよ2025年2月9日現在進行形で!!!
暇さえあればライチラライチララライチしてます。一種の病気か何かなんだろう。
私がここまで狂いに狂っているライチ⭐︎光クラブ。本当に素敵な作品なのでぜひ一度見て見てください!
ここまで長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございます!このブログできっとライチ⭐︎光クラブの魅力と私の変人加減がよくわかったことでしょう。
着いて来れたそこの君!君はYDA Webデザイン科に向いてますよ。
ご精読ありがとうございました